シンクタンク
リサーチ

 

香港日本、中華圏、今後数十年間に世界で最も成長すると予測されるアジアの良好な貿易促進は、域内の平和と繁栄に不可欠です。良好性の定義やその促進を理論的かつ体系的に理解する為のリサーチを推進しています。

世界貿易史は不均衡貿易が国家間対立からひいては戦争を発生させる遠因であることを証明してきました。マクロ的には均衡貿易達成に尽力し、ミクロ的には企業間相互利益、ひいては両地域の現地社会が利益享受し幸福感を高める国際ビジネスにしていく必要があります。

香港商務研究所では、香港と日本、中華圏間の企業が円滑に国際貿易投資ビジネスを達成することを目指して、相手国企業をよりよく理解するための多くのリサーチを実施し、シンクタンクとして関連学会のみならずビジネス界に発信していきます。

「研究リサーチ実績」

 

中小企業の国際
アライアンス

 

— 研究名

中小企業の国際アライアンス戦略

— 期間

2000年12月~2001年6月 

— 目的

対中事業における直接参入と華人企業との提携による間接参入の成果比較。いずれが日本中小企業にとっ て有利かを考察 

— 方法

関西圏中小企業へのアンケート調査。関西中小企 業6千社(香港貿易発展局、大阪商工会議所DB) 

— 結論

直接進出より間接進出戦略が成果を産むと意識す る経営者が多かった。香港企業とのアライアンスで日本 の中小企業が獲得した優位性の最上項目は経営ノウハウ 移転。知識移転後一定期間を経て直接参入に移行。

 

香港企業の
対中ビジネス調査

 

— 研究名

華人資本企業経営と中国事業戦略研究 『香港資本企業の中国事業とチャイニーズ・スタンダード』〜香港華人企業への聞き取り調査、インタビュー調査

- 期間

2003年12月 於香港

— 目的

香港企業の対中ビジネスの方法、要諦の聞き取り。中国ビジネスの暗黙的仕組みや構造の存在を認知し、対中有効な対処方法を抽出。

— 方法

対中ビジネス進行中の香港籍企業へのアンケート配布とインタビュー調査

— サンプル

2003年香港中小企業展示会の参加香港企業で中国ビジネスが進行中のケース事例17社

— 結論

日本中小企業の対中ビジネスリスクとして明らかになっていた財務外貨管理、販 売管理、法務管理に対する香港企業のリスク管理と処理法は日本企業の想像を超え独特手法が駆使されていた。

 

チャイニーズ/スタンダード北京・武漢・上海調査

 

— 研究名

北京/上海/武漢 チャイニーズ・スタンダード調査研究

— 期間

2003~2005年

— 目的

中国ビジネスに発揮される中国の企業組織行動と暗黙知としてのチャイニーズ・スタンダードが実際に中国企業人行動に現れるか否かの検証

— 方法

北京大学光華学院、上海復旦大学、武漢理工大学各ビジネススクール就学中 の企業人にアンケート調査を実施。質問はトニーファン教授の三つのパラダイム分 類に沿って、“儒教的価値観群”、“中国兵法的価値観群”、“国情的価値観群”に分け、それぞれのカテゴリー内で関連設問設計した。有効回答総数約360件

— 結論

"儒教的価値群”に分類される“グワンシ”、“人情”、”面子”などのスタンダー ドがビジネス局面で支配的に機能している。“中国兵法的価値群”に分類される各種 競争戦略は各地域でブレがあった。”法家的価値群”では“信賞必罰”が高い支配性を現した。"国情価値群”では“国情”が対中ビジネスの意思決定影響力に高い支配性を現した

 

中華文化圏進出の羅針盤

 

— 研究名

対中対華経済圏 ビジネス教育の課題と方法 - 試論

— 期間

2003~2006年

— 目的

香港調査、北京上海武漢調査を経て、中華圏企業行動標準(チャイニーズ・スタン ダード)の中華系企業人行動選択への有意性検証できたことを踏まえ、同スタンダードに ついて日本人企業人に知識移転を実験。中華ビジネス円滑化への有効性を検証。

— 方法

チャイニーズ・スタンダードの教育カリキュラム「チャイニーズ・マネジメント& マーケティング・スクール(CMMS)」創造と実施。受講前後の日本企業人の意識変化を調査。

— サンプル

CMMS第1期受講生43名のうち終了証書取得した11名にヒアリング調査

— 成果(論文)

中華系企業行動の説明力が醸成され将来への予見力が高まるという顕著な 成果がみられた。学会発表論文「対中対華経済圏ビジネス教育の課題と方法 - 試論」

 

日中長寿企業経営比較

 

— 研究名

日中長寿企業比較合同研究

— 期間

2016~2021年

— 目的

中国経済発展に資する企業存続戦略研究をもとに日中比較を通じて普遍的長寿経営モデルを模索。

— 方法

定量・定性分析の両輪。帝国データバンクと京都老舗の会、中国商務部から合計900件の有効回答を分析。日中長寿企業の経営モデルの特徴抽出とモデル化。2016年と2017年二度の訪日を断行、二回目訪日は三週間の日 本滞在を経て定性分析(ケーススタディ)を実施し理論化。

— 成果

<著作>『日本百年企業-伝統と革新』李新春、邦訳古田茂美、2021年、『日中長寿企業の比較研究』王効 平編、古田茂美他共著、中央経済出版社、2021年3月

<学界発表> 第五回東アジア経済フォーラム(2021年3月8日)オンライン会議、北九州市立大学、「日本老舗企業の長寿起因について」発表

<学術論文発表> 「日中老舗比較合同研究~ツムラのケーススタディ」、古田茂美著、『北九州大学中華ビジネス研究センター鑑書』 2019年第1期 「日中老舗比較合同研究~中国から観た石門心学」、古田茂美著、『北九州大学中華ビジネス研究センター叢書』、 2018年第1期

「日本老舗企業長寿的三要素」、古田茂美著、『家族企業』、中国経営報社、2017年第07期Vol.27(中文学術誌)